総合問題
介護福祉士「中核症状の理解」の問題
【事例】Aさん(82歳・女性)は中等度のアルツハイマー型認知症があり、介護老人福祉施設で暮らしている。夕方になると『家に帰ります』と荷物をまとめて玄関へ向かい、落ち着かなくなることが続いている。日中は穏やかで、昔は和裁を仕事にしていた。 Aさんが食事をしたことを忘れて『まだ食べていない』と訴える背景として、最も適切なものは次のうちどれか。
1施設の食事に不満があり、わざと食べていないと偽って注意を引いている。
2空腹を感じないだけで記憶は保たれており、単なる気分のむらにすぎない。
3近時記憶の障害により、食事をした出来事自体を記憶にとどめにくくなっている。
4職員を困らせる目的の作話で、本人は食べたことを十分に分かっている。
5視力の低下により食事そのものが見えず、配膳されたことに気づいていないだけである。
正解
3.近時記憶の障害により、食事をした出来事自体を記憶にとどめにくくなっている。
アルツハイマー型では近時記憶が障害され、直前の出来事を保持できないため、食事の事実そのものが記憶に残らない。
?選択肢ごとの解説
1 ×注意を引くための嘘ではなく、記憶障害という中核症状が背景にある。
2 ×記憶は保たれているのではなく、近時記憶の障害が生じている。
3 ○アルツハイマー型では近時記憶が障害され、直前の出来事を保持できないため、食事の事実そのものが記憶に残らない。
4 ×困らせる目的の作話ではなく、出来事を覚えていられない状態である。
5 ×視力の問題ではなく、食べた記憶が残らないことが本質である。
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