援助関係の倫理
介護福祉士「パターナリズムと自己決定」の問題
援助場面で問題となる『パターナリズム(父権主義)』に関する記述として、最も適切なものはどれか。
1利用者本人の判断につねに全面的に従うのみで、援助者は助言も情報提供も一切しないという姿勢のことである。
2利用者と援助者が対等な関係に立って十分に話し合い、双方の合意のうえで支援の方針を決めることである。
3本人のためという理由で、援助者が本人の意思を確かめず自らの判断を優先し行動を制限することである。
4利用者の自己決定を最優先し、その意思に反する介入は一切行わない原則のことである。
5複数の専門職がそれぞれの立場から意見を出し合い、利用者を中心に支援方針を調整することである。
正解
3.本人のためという理由で、援助者が本人の意思を確かめず自らの判断を優先し行動を制限することである。
パターナリズム(父権主義)とは、『本人のためになる』という理由で、本人の意思を確認・尊重せずに援助者側の判断を優先し、本人の自由な選択や行動を制限することをいい、自己決定の尊重と緊張関係に立つ。
?選択肢ごとの解説
1 ×本人に全面的に従い助言もしない姿勢は放任に近く、判断を押し付けるパターナリズムとは逆である。
2 ×対等な話し合いと合意による決定は、むしろパターナリズムを避けようとする協働の姿勢である。
3 ○パターナリズム(父権主義)とは、『本人のためになる』という理由で、本人の意思を確認・尊重せずに援助者側の判断を優先し、本人の自由な選択や行動を制限することをいい、自己決定の尊重と緊張関係に立つ。
4 ×自己決定を最優先し意に反する介入をしない原則は、パターナリズムの対極にある考え方である。
5 ×多職種が利用者中心に方針を調整するのはチームアプローチの説明でパターナリズムではない。
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